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菊名囃子の”流派”は定かではありませんが、
現在の横浜市北部のあたりで伝わったものが、元となっているようです。

◆演奏形態について

”五人囃子”

紹介のコーナーでもお伝えしましたが、ご覧のように笛・大鼓・締め太鼓(ツケ)・鉦(写真にはありませんが)の5人で構成されています。

一般的に”祭囃子”とよばれ、お祭に行かれたときに何気なく聞こえてくるあの音色が、このお囃子です。
「囃子(はやし)」というように、拍子をとって”囃(はや)す”というのが大きな意味となっています。

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◆”菊名囃子”

江戸に古くから伝わる”江戸囃子”には様々な流派があります。わりと静かに、笛の音色を聞かせる感じの囃子が多いです。江戸囃子は江戸囃子でも様々な場で違った囃子が聴けて面白いです。別に、秩父囃子は、太鼓同士で競い合っているような威勢の良い演奏です。

菊名囃子の演奏は、いわいる”けんか囃子”ともいう威勢の良いものです。テンポの速い曲が多く、どちらを聞かせるというより、笛と太鼓のちょうど良いバランスで踊りや獅子をより際立たせるといった感じの演奏です。
ムッティーこと荒井先生が様々な苦労の末、小学生でもわかりやすいようにアレンジ、改良してきました。荒井先生曰く「7、8年前までは結構頭も働いたけど、今は年のせいか、アイディアが浮かばない・・・」と半ば諦め状態。これから更にレパートリーを増やしていくのも面白いですね。メンバーのみなさん、がんばりませう。

◆曲目について

曲目は全部で8つあります。
はや(早)・・・屋台ともいいます。
かまくら(鎌倉)
いんば(岡崎・仁羽)・・・叩き方は一つですが、笛・踊りに3種類あります。
                「かぞえ唄」「ちょうちょとんぼ」「いんば」 
四丁目(しちょうめ)・・・主に大鼓とツケの「玉入れ」が聞かせどころです。
国堅め(くにがため)

乱拍子(らんびょうし)・・・ツケの上・下の駆け引き。
投げ合い・・・威勢の良い曲です。神社に神輿が入るときなどに演奏します。
子守り唄・・・獅子がうたた寝をしてしまうときに。
※ツケ・・・締め太鼓2人のことを指します。上(かみ)・下(しも)にわかれます。
※玉入れ・・・ツケの一方がきざみ(ヅクヅクと小さく叩く・・・”ヅ”も”ク”も間髪入れず叩く)、一方がそれに合わせて自由に叩きます。きざみはひたすら繰り返します。

きざみ・・・8小節で1区切り。※(テン)は1小節目の合図です。
ヅクは最初の”ヅ”を意識して叩く。”ヅ・・・”

(テン) ヅク ヅク ヅク ヅク ヅク ヅク ヅク

◆叩きかたなど・・・

一般に「楽譜」というものはありません。すべて”ことば”で表現します。
↓クリックすると拡大します
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みんなこれで叩き方を覚えます。”はや”にしても、場面によって叩き方がそれぞれ違うので、”はや1”、”はや2”、”はや3”に分けています。(これもムッティー考案)
実際「はや」は「はや」ですので、「はや1、はや2」などはありません。わかりやすく分けているだけです。また、8小節に収まるように「アー」と間(ま・・・以降同)をとっています。これもしっかり1コ分の間を空けられるようにしています。まだ慣れていないうちは”アー”と声を出して叩くようにすると、次第に間をとれるようになります。

上でも触れましたが、これらはすべて”8小節”の中に収められています。8小節ずつに区切り、いんばかまくら投げ合いなどは1つ(または2つ)の叩き方を繰り返します。

〜叩く前に〜
太鼓を叩く棒、これが「バチ」です。よく悪いことをすると「バチがあたる」と言いますね。あのバチです。お囃子の中では細かい叩き方も多く出てくるので、持ち方も重要です。
よく、握ったときに手の全体に力を入れて握る人がいますが、これでは自由が利かず、細かい音が打てず、音がつぶれたように汚くなります。
バンド演奏のドラマー(ドラムを叩く人)を想像してみてください。決して力を入れず、本当に親指と人差し指で持っているようです。マーチングバンドのドラムも同じです。極端に言えば、人差し指と親指で輪をつくり、そこにバチを通して、太鼓に軽く置く、という感覚です。ドラムロールはその原理で、バチを置いたときにバチが太鼓の皮の反動ではじき返され、重力で自然にバチが太鼓を叩きます。そこで人の手はバチを「助ける」役目を果たします。
しかしドラムと違って締め太鼓ははじく力が弱いので、もっとしっかり叩きます。でも本当に、親指、人差し指、中指で持つイメージで、親指と人差し指の間に少し余裕を持たせる程度が
ベストです。中指に力を入れる必要はありません。
叩く、というよりも、
はじく、というイメージを持つべきです。叩けと言われると、つい太鼓を押さえつけてしまいがちです。「トン」という音とともに、叩いた瞬間にバチが勝手に”はじき返される”、この叩き方でないと良い音は出ません。”はじく”ことです。


↓曲の叩き方を一部紹介・・・(○は叩く、×は叩かない)

☆いんば(繰り返し)

○○ ×× (○)○ ×× ×× ×
テケ テン ツク ステ ツク テン ツク

まず最初は、一番始めに習うこの”いんば”です。非常にテンポが良く、おかめやひょっとこがこの曲で舞います。菊名囃子では「いんば」ですが、「岡崎」とも呼ばれます。
さて、勘が良い人は何かに気付くはず。
実はこれ、”ツク”に目をつぶってもらうと、順番に3回、2回、1回と叩いてることがわかります。「テケテン」で3回(○が3つ)、「ステ」が2回、「テン」が1回です。ステの「ス」は、本当は叩かないのですが、(叩いてもらえばわかりますが)この「ス」を叩かないとだんだんリズムが狂ってきます。子供がやりやすいように、こういった工夫もこらしています。

少し深く掘り下げると、このいんばの最初の音は2小節目の「テン」から始まります。
テン・ツク・ステ・ツク・テン・ツク・ツ・テケ・テン・ツク・・・・」というように。
上の「きざみ」も同様、かならず笛やツケのどちらか一方に、どこが小節の”頭”なのか知らせるために、合図の「
テン」を強調させます。
だんだん慣れてくると、”いんば”も”きざみながら”できますし、いろいろなものを”きざみながら”叩くことができてきます。ただそれをするためには、
叩くと共にたくさん笛の音を聞いて、どこからでも音を入れられるような感覚を養う年月を必要とする、ということです。大分慣れてくると、自分なりにアレンジしていくこともできます。それはもちろん、アレンジして良いものが限られてきます。


☆投げ合い(繰り返し)
※スク・スク(○○)・(○○)は小さくきざむ感じ。

○○ (○○) (○○)


○○

×○
(○○)


○○

×
(○○)

テン テテ スク スク テン スケ テン ×
テテ スク テテ スク

笛が高い音で盛り上げるので、曲の勢いが増します。
後半4小節は、どちらを何時やっても何回やってもそれは自由です。ただ好みによりますが、下段を続けてやっても”
ただうるさくなる”だけの場合が多いです。時々威勢良く入れるのも”センス”かもしれません。


☆かまくら(順に上から2つを繰り返し)

テン テンが スッ テン スケ テン テン
ツク ハー テテ ツク コー リャ

この曲の特徴は、笛を聞かせるということです。ツケはで記してある「テン」の部分だけ、要するに「頭出し」、つまり合図を示すために叩きます。あとは大鼓の出番です。
「−」の部分に大鼓が自由に入れていきます。これにもちゃんとコトバがありますが、しっかりできる人はそれをアレンジし、
笛の音をつぶさないように、曲を崩さないように入れていきます。


☆はや1(小さな○は弱めに)

○○ ○○
アー スッ テン テケ テン テテ スク
○○ (○)○
アー テケ テン テン スケ テン テン ツク
○○ ○○
アー テン テケ テン テテ スク
○○ (○)○
アー テケ テン テン スケ テン テン ツク
○○ ○○
アー テン テケ テン テテ ツク
○○ ○○
アー スッ テン テケ テン テテ ツク
○○
アー テン ツク アー テテ ツク
○○ ○○
アー テン ツク テテ ツク テン ツク テテ
○○ ○○
ツク テン ツク テテ ツク テテ ツク
○○ (○)○ ○○
アー テケ テン スケ テケ テン テン ツク
(○)○ ○○
アー テン スケ テン テテ ツク
○○ (○)○ ○○
アー テケ テン スケ テケ テン テン ツク
(○)○ ○○
アー テン スケ テン テテ ツク
○○ ○○
アー テン テテ ツク テテ ツク
○○ ○○ ○○
トロ トコ トン ツク トロ ツク
↑「トロトコ・・・」を5回繰り返し、「はや2」もしくは「乱拍子」へ。

囃子の一番最初の演目です。
最初はゆっくり、だんだんテンポを速くしていきます。獅子が舞う際に演奏されます。
で表示してある所では、ツケ2人に別々のたたき方があります。
実際笛がないとたたきにくい曲です(僕だけかもしれませんが・・・)。

「はや」は基本的に”きざみ”の中で叩きます。赤で表示した部分では、ツケ2人が別れ、
「カケバチ」という競ったような叩き方をします。きざみながら、叩き方の強さ・音の大小で区別をします。
実際やってみてください。威勢が良くなると思います。

○○ ○○ ○○ ○○ ○○
アー テン ツク テテ ツク テン ツク テテ
○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○
アー ツク テテ ツク テテ ツク テテ ツク
○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○
ツク テン ツク テテ ツク テテ ツク
○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○
テテ ツク テテ ツク テテ テテ ツク

こんなに偉そうなことを言っていますが、管理人は常に「テキトー」の精神で取り組んでいます。
「テキトー」とは、自由奔放などという意味ではなく、良い意味で、というわけで。

楽器は楽譜通りじゃつまらない。テキトーにできるから面白い。
これでアレンジとなると、個性が出て良いものになります。
自分はそこまでやったことないけど・・・。
参考にならなかったらごめんなさい。

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